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藻塩にこめた恋心

塩コラム

「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」

「塩味」岡田 正紀

藻塩にこめた恋心

「小倉百人一首」にも選ばれている有名な歌です。 いくら待ってもやってこない恋人のことを思って、わたしの身も心も藻塩のように焼け焦がれている、という女心を歌ったものです。

「古今和歌集」の在原行平の歌には「わくらばに問う人あらば須磨の浦に藻塩たれつつわぶと答へよ」がありますが、意は「ひょっとして誰か私の消息を尋ねたら、藻塩のたれる須磨の浦で、しおたれてわびしく暮らしているよと答えてください」と、何とも情けない男心の歌なのです。

どちらも塩そのものを歌ったものではありませんが、 ちょっと、藻塩に申し訳ない感じがしますね。“塩っぱい恋心”でしょうか。
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