塩コラム
「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」
「塩味」岡田 正紀
「塩言葉」に学ぶ
旅とは修行の事で、他人の飯を食うという意です。 塩を使った言葉にも同じような言い方があります。世の中の経験を積む事を「塩が浸(し)む」とか「塩を踏む」と言います。修行を積んで世慣れてくると「塩染(しおし)む」とか「塩馴(しおな)る」と言ったのだそうです。
修行中もっとも経験が中途半端だと「塩たらず」と言う厳しい表現もあり、歳をとって少し柔らかくなると「塩気がぬけた」とも言われました。 塩のつく言葉には、何かしら苦労を積んで知る事に使われていますが、塩は純白で清潔感があり、物の腐敗を防ぐ力強さがあり、親が子を思う願いに例えたのではないでしょうか。
間違っても「甘い奴」とは言われたくないものですね。