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猫と牛の塩

塩コラム

「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」

「塩味」岡田 正紀

猫と牛の塩

この作詞は、南宋の陸游でネズミの被害から蔵書を守る猫へのねぎらいの詩のようですが、この時代猫をくれた家に塩を贈る風習があり、詩の続きでは“書物をよく守ってくれるが貧乏で手柄に報いられず、食事に魚もつけてやれないのが恥ずかしい”とあり、なんともほのぼのします。

また、中国の故事に「塩は牛をまねく」がありますが、 秋田地方にも殿様の顔をよく見たいと思い牛が塩好きなことを思い出し自分の家の前に塩を盛り、牛を塩で引きよせつくづく殿様の顔を見たという民話があります。

平安時代にも同じように店頭に盛塩をし牛車で来る貴族を足止めし商売繁盛や清めを願って今でも“盛り塩”の習慣が続いています。 猫や牛へのご褒美として“塩”が使われていたのも面白いですね。
藻塩にこめた恋心
塩を使ってこんにゃくの味をしみこませる
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