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塩と牛と馬と。

塩コラム

「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」

「塩味」岡田 正紀

塩と牛と馬と。

海岸から山奥に向かう“塩街道”の担い手は、牛と馬と歩荷(ボッカ)と呼ばれる物資の運搬を生業とした人たちが運びました。

牛方、馬方と呼ばれ牛や馬の背中に塩俵を乗せて運ぶ方法では、しばしばきつ山の峠をムチでたたかれて運ぶわけで、大変です。

牛も馬も知恵があり、重たい塩俵を付けて運ぶ途中、川にさしかかると牛は塩俵を背負ったまま川の中に入って、座って背中をゆすり塩俵の塩を水に溶かして荷を軽くしたそうです。馬は、馬子が馬を虐待したとき、馬は塩俵を付けて川を渡るとき、わざわざ深い水の中に入り塩を水に溶かして復讐したそうですから、なかなか知恵がありますね。

どちらも「塩俗問答集」に書かれているそうですから、本当にあった話でしょうが大損ですね。“牛は、モー知らん!” “馬は、やさしくすれ馬(ば)いいのに!”といったのでしょうか。
万能薬だった塩
「断(た)ち物」談義
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