塩コラム
「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」
「塩味」岡田 正紀
塩のなまえと「波(浪)の花」
長野県では苦汁(にがり)のまじっていない塩を「真塩・ましお」と呼んだり、高知県では海水を「大潮」というのに対して、塩を「コシオ」と称したり、山梨県の身延町では塩を「海の実」と呼んだりします。
また栃木県では「キヨメ」、静岡県韮山地方では「ウチマキ」などと呼ぶところもあります。
花柳界では塩を「波の花」と呼びますが、「塩俗問答集」によると夜間の忌(い)み言葉として「波の花」と呼ばせたそうです。古くは夜間に塩の名を口にするときには、ヤマイヌやオオカミなどに気付かれないように心配りをし「波の花」といい換えたのだそうです。
また“しおれる”を嫌ってともあります。冬の日本海の強風で波の荒い日に岩に打ち寄せた波が、白い泡となって雪のように舞う情景から「波の花」とも呼んでいます。この「波の花」は、冬の風物詩となっています。
花柳界では塩を「波の花」と呼びますが、「塩俗問答集」によると夜間の忌(い)み言葉として「波の花」と呼ばせたそうです。古くは夜間に塩の名を口にするときには、ヤマイヌやオオカミなどに気付かれないように心配りをし「波の花」といい換えたのだそうです。
また“しおれる”を嫌ってともあります。冬の日本海の強風で波の荒い日に岩に打ち寄せた波が、白い泡となって雪のように舞う情景から「波の花」とも呼んでいます。この「波の花」は、冬の風物詩となっています。