生活に欠かせない塩、その特性を知り生活に役立てる
塩は料理の味付けだけではなく、食品産業の分野で保存や防腐作用などで幅広く利用されています。また、塩は工業生産の素材としても多く使われています。塩は私たちの暮らしにおいて、欠くことのできない素材です。塩の特性を知り生活に役立てましょう。
塩は料理の味付けだけではなく、食品産業の分野で保存や防腐作用などで幅広く利用されています。また、塩は工業生産の素材としても多く使われています。塩は私たちの暮らしにおいて、欠くことのできない素材です。塩の特性を知り生活に役立てましょう。
生活に欠かせない塩
食品産業での塩の活用(効果と作用)
防腐作用 効果・作用
塩には防腐効果があり、食材の15%以上の塩を使うことで細菌類を死滅させたり繁殖を押さえることができ、食品を長期間保存する事が出来ます。日本伝統の食品、漬け物、味噌、醤油などの多くの食品は、塩の保存効果が利用されてきました。
発酵調整作用
塩は濃度により発酵酵母の活動を活発にしたり、また一方で微生物の繁殖を抑える調整効果もあります。例えば、味噌、醤油、漬物、チーズなどの発酵食品は塩を加えることで体に害を及ぼすカビを抑えまた、麹を育てることで旨みを増します。
タンパク質 熱凝固促進作用
魚のすりみやひき肉に塩を入れて捏ねることで、タンパク質がからみあって粘りが出ます。塊の肉や魚は塩をかけると表面を固めて、それを加熱すると表面のタンパク質が固まり、旨みを閉じ込めることができます。
脱水作用
白菜や青菜などに塩をふると柔らかくなり水が出てきます。塩には野菜から水分を取り除く脱水作用があります。
塩が食物保存に利用されるのは腐敗を起こす微生物が脱水されて繁殖をしにくくした為です。
工業分野での塩の活用
大量の塩が工業分野で使われていることをご存知ですか
発酵調整作用
日本で使われている塩は、食品に使われる「食用」と「工業用」に分類できます。
工業用は2種類に分類でき『一般工業用』、と『ソーダ工業用』です。
日本で使われる塩の約80%が、ソーダ工業に使われています。食用として使われる塩は、全体の20%ほどです。
一般工業用 | ソーダ工業用 |
合成ゴム、皮製品、染料 | 合成繊維、石けん、紙(テッシュペーパー)、ガラス |
ソーダ工業とは?
ソーダ工業とは、原料である塩(NaCl)を、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)に分解し、か性ソーダ(NaOH=水酸化ナトリウム)、ソーダ灰(Na2CO3=炭酸ナトリウム)、塩素(Cl2)などの、いろいろな工業製品を作るための基礎原料につくりかえる工業のことです。
ソーダ製品の種類
苛性ソーダ | ソーダ灰 | 塩素 |
紙 アルミ 石けん | ガラス、ホーロー製品のうわぐすりなど | 水道の消毒薬、CD(コンパクトディスク)など |
私たちの生活に欠かせない素材の多くに塩が使われています。
塩は私たちの暮らしにおいて、欠かす事のできないものなのです。
塩は私たちの暮らしにおいて、欠かす事のできないものなのです。