塩のまめ知識
食べるだけじゃない?!塩の使い道
ガラスやプラスチックにも使われている塩!
日本で使われている塩は、大きく分けて3つの種類があります。
1つは私たちが食べるために使われる『食用』、もう1つはタイヤに使われる合成ゴムなど日常使われる製品として利用される『一般工業用』、最後は『ソーダ工業用』です。
食用 一般工業用 ソーダ工業用
食塩(調味料) 合成ゴム 合成繊維
加工食品(カマボコ・ソーセージなど) 皮製品 石けん
インスタント食品(カップラーメンなど) 染料 紙(テッシュペーパー)
調味料(味噌・醤油など) ガラス
ソーダ工業とは?
ソーダ工業とは、原料である塩(NaCl)を、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)に分解し、か性ソーダ(NaOH=水酸化ナトリウム)、ソーダ灰(Na2CO3=炭酸ナトリウム)、塩素(Cl2)などの、いろいろな工業製品を作るための基礎原料につくりかえる工業のことです。
ソーダ製品にはどんなものがあるのでしょうか?
か性ソーダからは、紙・アルミ・石けんなどの製品。
ソーダ灰からは、ガラス・ホーロー製品のうわぐすりなど。
塩素からは、水道の消毒薬・CD(コンパクトディスク)などの製品が作られます。
日本の塩の80%がソーダ工業に使用
日本で使われる塩の約80%が、このソーダ工業に使われています。
食用として使われる塩は、全体の20%ほどです。
少ないように思えるかもしれませんが、それ以上にガラスや紙、合成繊維など私たちの生活に欠かせない素材の大部分に塩が使われているという事です。
塩は私たちの暮らしにおいて、欠かす事のできないものなのです。