塩のまめ知識
減塩注意?!塩分と体の関係
体内における塩の役割
私たちは食事を摂ることで体内に塩分を取り入れ、取り入れた塩分は胃液の塩酸になって、消化や殺菌を助けたり、血液に混ざって全身をめぐり、新陳代謝を促します。
また、血液は体内に栄養を運ぶ役割や、神経や筋肉の働きを整えたり、発汗作用を助ける役割もあり、それらの働きには体液の濃度差(浸透圧)が大きな役目をはたしているのです。
そして塩は、体液の浸透圧のつりあいを保つ大切な働きをしているのです。
塩分が不足するとどうなるの?
では、塩分が不足してしまった場合、私たちはどうなってしまうのでしょう?
体内の塩は、汗や尿と一緒に体外に排出されます。ですから、体内は塩分不足の状態に陥るのです。
塩分が不足しすぎると、体液の浸透圧のつりあいがくずれ、病気や最悪の場合死に至る事があります。
また病気とまではいかなくとも、様々な不調が発生します。
疲れやすい
食欲がない
無気力
朝起きられない
肌の調子が悪い
立ちくらみがする
はじめに書いてある通り、体内に取り入れた塩分は血液にまざり、栄養を運んだり新陳代謝を促します。
塩分が不足するという事はこれらの活動が衰える原因となるのです。
新陳代謝が衰える事で、風邪を引きやすくなったり、冷え性になったりなど日常生活に支障をきたす症状が現れるのです。
生理食塩液の点滴
風邪で高熱が出たり、下痢など、物を食べる事ができない人が病院を受診すると生理食塩液の点滴を打ってくれる事があります。
これは失われた水分の補給などの役割があります。それほど、体内の塩分が果たす役割が大切だという事です。
生理食塩液は体液の濃度とほぼ同じに作られています。
刺激が少ないので、点滴の他にも皮膚や傷口の洗浄などにも使われます。