塩コラム 「塩味」岡田 正紀
「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」
7月のコラムは「塩の字源」です。
「塩」の字源をたどると“なるほど”と思わせる成り立ちに納得してしまいます。
塩の古い文字は「鹽」で、とても難しい文字ですが塩の結晶をあらわす「」を「皿」の上に置き、塩蔵に旗「」を立てて、けらい「臣」が見張っている図を文字にしたのです。中国では塩は重要な物質で、王や豪族の専有として皿に盛られ蔵に見張りを立てて守り、王は臣下や領内の人民を服従させるために塩を分配していたのです。
西洋の古代国家でも塩(ソルト)を買うために兵士に与えた給料が転じて「サラリー」になったのも、塩が語源です。
文字や言葉からわかるように、塩は生活に密着した食材なのです。