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An image 塩コラム An image 「塩味」岡田 正紀

「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」

サラリと塩字源考

4月のコラムは「サラリと塩字源考」です。

塩は昔からどの国でも国家統制や国王の専有で、日本でも塩づくりは藩の保護下にあり常に権力統制の象徴でした。

そんな塩の字源を見ると古い文字は「鹽」で、「」は塩の結晶をあらわし、「皿」の上に置いた塩をけらい「臣」が所有を示す旗「」を立て見張っていたことが、塩の文字の成り立ちです。漢字はショート・ストーリーなんですね。

一方、英語では、塩はSalt、フランス語Sel,、ドイツ語Saiz、イタリア語でSaleでその語源はすべてラテン語のSalからで「海」から出たものです。日本語のシオは、白穂やうしお(潮)からで、海水からです。

もう一つ、サラリーマンの「サラリー」は昔は“塩を買うために兵士に与えられた金の意”で「塩の金」が転じサラリー(給与)になり、“給料をもらう人”「サラリーマン」となったわけですから、塩は“通貨”だったのですね。