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An image 塩コラム An image 「塩味」岡田 正紀

「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」

塩と相撲

5月のコラムは「塩と相撲」です。

力士が土俵で個性的に塩を打つ仕草も相撲を楽しむ一つです。琴奨菊のルーティン、コトバウアと手にいっぱいの塩を高く投げ上げる仕草に観客も大声援ですね。

さて、この塩と相撲はいつ頃からなのでしょうか。土佐地方にこんな昔話があります。 力持ちの猟師が海の近くの村に遊びに行き、力くらべに勝った褒美に塩をもらって帰る途中、山の上で一休みした時にあやまって塩包みがころげ落ち、その塩包みの落ちた村には「塩」の地名がつけられているそうです。

相撲は古墳時代には田の神へ豊作を祈るお祭りの神事相撲として始まったといわれます。その後、宮廷で豊作を占う神事として国を東と西に二分して相撲をとったそうです。

相撲は神聖なもので、そのため土俵に塩をまく習わしは相撲が塩を介して神に対する清浄潔白を誓うことを根本に発想されたのです。相撲は大和ことばで抵抗、争いを表現する語「すまふ」から由来したといわれています。