塩コラム 「塩味」岡田 正紀
「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」
12月のコラムは『「白」と「赤」の力』です。 塩がお浄めに使われる理由は色にあった?
日が昇る本の国“日本”が誕生し、太陽を崇める民族として日本の国旗の中心には真っ赤な太陽が描かれています。
生命の源である。
太陽が燃えさかる火の色は、赤い血の色とともに古代から神聖視され、また畏(おそ)れでもあったのです。一方の白色も、清浄とみなされ「白馬」「白鹿」「白山」などの「白」も神聖視されてきました。
「口語拾遺」には、古代においては“塩の白さ”も「浄め」として“呪力あるもの”と考えられていたことが記されています。塩の純白さ、塩のもつ清浄なものとしてとり上げられていったのです。