塩コラム 「塩味」岡田 正紀
「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」
2月のコラムは「戦国『雑兵物語』と塩兵糧」です。
NHKの大河ドラマ「真田丸」がスタートしましたが戦国武将・真田信繁を主人公に群雄割拠の時代物語です。
「敵に塩を贈る」で名を馳せた上杉謙信や武田信玄も登場し、真田を中心に徳川、織田、豊臣、北条と歴史の事変と動乱期のドラマです。戦国の戦いを描いた「雑兵物語」によると当時、兵糧として米は1日1人6号、塩は10人に1合、味噌は10人に2合で、なかでも塩がないと兵を動かすことができなかったのだそうです。
謙信は「おたがいの争いは弓矢のうえのことであって、塩ではない。まわりの国の者が塩の輸送を絶って困らせるようであったら、そのときは必要なだけの塩を自分の領国から送る」と申し入れ、年来の仇敵である信玄へ援助の手を差しのべています。