塩コラム 「塩味」岡田 正紀
「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」
5月のコラムは『厳しかった塩の統制』です。
400年以上前の藩制時代、塩業はドル箱財源のため藩の手厚い保護のもとに発展しましたが、反面、厳しい統制がありました。
徳島県の阿波藩では、藩命によって厳しい罰則が定められていました。
その他にも塩をつくるに必要な道具を盗んだ者や塩薪盗人にも罰金を科領しています。 塩や塩焚き薪の売買台帳もきっちり付けさせ、直取引させず、塩俵には焼き印を付けさせ、江戸で売りさばくのに困るような不良品を作ってはならないと戒めも徹底していたそうです。それだけ塩は貴重だったのですね。