日本では、塩をどれぐらい・何に使っているのかご存知ですか? 食用はもちろん、たくさんある塩の使い道についてご紹介いたします。
日本で塩はどれくらい使われているの?
毎日食べている塩ですが、日本でどれほどの塩が必要とされているのでしょうか? 漬物や味噌汁、ラーメンなど私たちの生活の中には、たくさんの塩を使った食べ物があります。 その塩の需要はどれくらいなのでしょうか? 塩の価格を決めるのにもつかわれる需要量について解説していきます。
需要量とは?
買いたい人がほしい量のことを、需要量(じゅようりょう:単に需要と呼ぶこともある) といい、人が何かを欲しがっている数値を需要量と呼びます。
では塩の需要量を説明します。 2005年では931万トン、2010年では831万トン、2012年は771万トン、2013年は795万トン、2014年は777万トンとなっています。(右グラフ参照) 2005年に比べると150万トンほど塩の需要は減っています。 ではこの大量の塩はどこにいっているのでしょうか?
その内訳を説明していきたいと思います。 例に2014年の塩の需要量についてみていきましょう。
- 塩の需要量内訳(2014年)
- ソーダ工業用 576万トン
- 食品工業用 72万トン
- 一般工業用 16万トン
- 融氷雪用 81万トン
- 家畜用その他 12万トン
- 生活用 17万トン
となっています。
なので私たちが見ている塩というのはほんの一部にすぎないということになっています! なにより驚きなのが食べる塩の量(家庭で使う量)より、氷を解かす塩の方が4倍以上多いということです! この中でソーダ工業用が一番多く使われていますがこれはなんでしょうか?
食用より工業用の塩が圧倒的に多い!
水酸化ナトリウム、塩素、水素、炭酸ナトリウムなどの基礎化学原料を製造するものを言うそうです。 水酸化ナトリウムは油おとしやカビおとし、ゴキブリ駆除なんかにも使われています。
塩素はプールの消毒などでおなじみですね。 炭酸ナトリウム洗剤や石鹸などにつかわれることが多いようです。このようにソーダ工業用への使い道が一番の比率を締めています。 様々な製品となり暮らしに役立っている塩。 あなたの家にも食塩以外の塩を使った製品がたくさんあるので是非探してみてください!