塩のちょっとした活用法、今回は『甘いもの』に使える塩の活用術です。甘いものと塩は一見すると真逆、まったく関係ない同士に見えるかもしれませんが、そんな事はありません。 甘さにとって塩は、自身を引き立てるスパイスのような存在なのです。
果物の洗浄には塩を使う
リンゴやグレープフルーツ、レモンなど皮のある果物を食べる際、皆さんは皮をむいていますか? そのまま食べる際にはむく事が多いですが、ジャムを作ったりするときなどは皮ごと使ったりしますよね。流行の塩レモンも皮ごと利用しています。何しろ果物の皮は栄養豊富なので、捨てるには少しもったいない部分なのです。
皮ごと使う際は、果物をよーく洗って表面の汚れや薬品を落としておく事が大切ですが、その際に塩を使うのがオススメです! やり方は至って簡単。果物の表面を塩でやさしく丁寧にこすってから水で洗い流すだけ。そうする事で塩の粒子が研磨剤と同じ働きをしてくれ、皮の表面に付着している汚れや薬品を落としてくれるのです。
甘さにはちょっぴりの塩を入れる
おしるこや生クリームなどの甘味に少量の塩を入れると、より甘みが強められ、味が引き立ちます。これは異なる味の物質を加える事で、一方の味を強める「対比効果」という現象によっておこるのですが、この対比効果は料理の世界ではよく使われています。私たちがもっとも直接的に対比効果を実感できるのはスイカに塩、ではないでしょうか。
うま味を引き立て、味を引き締める。縁の下の力持ちのような塩の働き、皆さんもぜひ自宅のキッチンで試してみてはいかがでしょうか?