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An image 塩コラム An image 「塩味」岡田 正紀

「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」

「塩言葉」に学ぶ

4月のコラムは「「塩言葉」に学ぶ」です。

「可愛い子には旅をさせよ」とよく言われたものですが、これは子どもを甘やかさず世の中の厳しい風に当てよという格言です。

旅とは修行の事で、他人の飯を食うという意です。 塩を使った言葉にも同じような言い方があります。世の中の経験を積む事を「塩が浸(し)む」とか「塩を踏む」と言います。修行を積んで世慣れてくると「塩染(しおし)む」とか「塩馴(しおな)る」と言ったのだそうです。

修行中もっとも経験が中途半端だと「塩たらず」と言う厳しい表現もあり、歳をとって少し柔らかくなると「塩気がぬけた」とも言われました。 塩のつく言葉には、何かしら苦労を積んで知る事に使われていますが、塩は純白で清潔感があり、物の腐敗を防ぐ力強さがあり、親が子を思う願いに例えたのではないでしょうか。

間違っても「甘い奴」とは言われたくないものですね。