塩コラム 「塩味」岡田 正紀
「塩の雑学コラム・塩(緑)は、異なもの味な物もの」
3月のコラムは『塩の名産品』です。
地方納税で届けられる名産品が大人気ですが、徳川幕府の時代は地方大名が郷土自慢の名産品を将軍家に折にふれ献上していました。
木下謙次郎著の「美味求真」には、藩主や領主が将軍家へ献上した品が書かれており、塩に縁の深い名産品がたくさんあります。 塩その物では赤穂藩の焼塩が有名ですが、塩を使った加工食品では福井藩、広島藩の塩鮎があり、塩鴨では津山城主や加賀の大聖寺、久留米藩などが名産品として名をあげています。
鹿児島藩の赤貝塩辛、高崎藩の鰹塩辛、志摩の鳥羽藩の塩辛などがあり、魚の塩漬けでは萩藩の塩鯛、岡山藩の鰹塩漬、塩引き鯔(ぼら)では